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研究者と実践者の共同作業により行われる研究や学習の方法。
計画を実践していく中で生じた問題点を勘案し計画を修正する、それを繰り返して、問題の解決や生産性の向上を図る。
大まかな手順としては、どんな問題が生じているかを知るために、面接法や質問紙法を使って事前調査を行う。
次に、目標達成のための仮説や課題を設定し、その後、仮説が正しかったか、参加者のモチベーションが落ちていないかなどを検証し、問題があれば新たな仮説や課題を設定する。
(参考文献/はじめてのアクション・リサーチ)
1調査する事柄の専門家に質問紙を用いて行う調査法。
2不特定多数の人間に質問紙を用いて行う調査法。
それまでの自分を肯定するかたちの言動を取りやすい傾向を指してキャリー・オーバー効果という。
このキャリー・オーバー効果が質問紙法などにおいて前の質問が後の質問に影響を与える事がある。
例として
「暴力的な表現を含むテレビゲームが青少年の犯罪を助長していると思いますか?」
という質問に「はい」と答えた者に続けて、
「暴力的な表現を含むテレビゲームのソフトは販売禁止にするべきだと思いますか?」
と質問すると はいと答えやすい。
上記以外にキャリー・オーバー効果はデマの流布や広告の効果、子ども時代の病気の後遺症など、ある事柄が後にも大きな影響を与えるという意味で使われる。
5段階から9段階前後の音などの刺激を順不同で被験者に与え、判断させる精神物理学的測定法の一種。
恒常法をによって聴こえる、聴こえない、重い、軽いなどの弁別閾を調べる事が出来る。
実験者の被験者に対する影響の事。
被験者が実験者にとって都合の良い反応を示したり、その逆の反応を示す等正しい結果が得られなくなる。
紙に書かれた質問に答える方法で行われる調査方法。
面接法よりも質問に答える時の心理的抵抗が少なく、特に無記名による場合はかなり心理的抵抗が少ないと考えられる。
二者択一を迫る2件法、どちらでもないなどの選択肢を含む3件法、3つ以上の選択肢がある多肢選択法(マルチプルチョイス)、程度や頻度を調べる評定法がある。
支持政党について質問する場合、多肢選択法では、A党、B党、C党、D党などの種類の違う選択肢を用いる。
評定法では、強く支持する、かなり支持する、あまり支持しない、全く支持しないなどの選択肢を使う。
(参考文献/心理学マニュアル 質問紙法)
ソーンダイクの問題箱
箱の中に犬や猫を入れて箱から脱出する過程の研究からはじめはでたらめな
行動をしていた動物が偶然に箱から脱出し、その後はでたらめな行動が少なくなっていく
事が明らかにされた。
この事からソーンダイクは試行錯誤説を提唱した。
意図が不明確で、論点や対象が二つある質問の事。
例として「あなたは日本食や日本のアニメが好きですか?」、「あなたは憲法改正に賛成ですか?」などがある。
はじめの質問は日本食と日本のアニメという二つの対象がある、二番目の質問は憲法改正自体に賛成か反対かという事と、憲法の何条をどのように改正するかという二つの論点があるため、賛成、反対の二者択一では、どんな理由があっても反対、憲法の何条をどのように改正しても賛成という場合しか答えようがない。
質問紙法等に於いてどちらでもない等の選択肢を選び,極端な判断をさける傾向の事。
閉ざされた質問と開かれた質問
自由な回答を妨げる質問を閉ざされた質問、自由に回答できる質問を開かれた質問という。
「あなたは昨日の午後5時25分の時に何をしていましたか」、「あなたは野球が好きですか」などは閉ざされた質問、「あなたはその時どう感じたのですか」は開かれた質問である。
賛成や反対などある意見や感じ方の強さを調べるための質問。
バイアス質問は偏った表現を用いて質問する事柄の長所や短所を強調する。
バイアス質問を使って死刑制度に対する是非や快・不快の度合いを調べるには、
「フランスやドイツ、イタリアなどの先進国では死刑制度が無く、世界的に見れば死刑を執行する国は少数派ですが日本は死刑制度を存置すべきですか?」
と質問する、「はい」と答えれば、単に
「死刑制度に賛成ですか?」と質問した場合よりも、
ある程度までは積極的に死刑制度に賛成している事がわかる。
正確な答えが得られにくいため、バイアス質問は質問をする側とされる側が自覚して行われる場合を除いて、基本的には避けるべきとされる。
ある質問に先立って、その質問に関する基礎知識があるかを聞く質問。
アメリカの心理学者ミルグラムが行った実験で、教師役と生徒役に分かれ簡単な言葉
を使ったテストをし、答えを間違えると教師役が生徒役に電気ショックを与えるというもの。
しかし、実際には電気は流れておらず生徒役は電気ショックを受けたような演技をする。
徐々に強い電気ショックを与えて最終的には生徒役は気絶する事になる。
このような状態で被験者の教師役の60%以上が最高の450ボルトの電気を流したとされる。
ナチスのユダヤ人虐殺の責任者アイヒマンの名に由来する。
ロールシャッハ・テスト
被験者に無意味なインクの染みを見せ何に見えるかを答えさせる心理テストの事。
何々について述べよ、論ぜよという設問に、自分の研究を発表する論文のように、ある事柄について自由に記述させるテスト。
論文体テストには決まった答えがないため、設問の何に着目するか、どのように論理を展開するか、どのように記述するか等、テストを受ける者の創造性を測る事が出来る。
その反面、評価する者の主観が入りやすく、文章の解釈に違いが出やすい。