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心理学連邦
抽象的なこころ(意識)というものを研究対象にするのではなく、客観的に観察可能な行動を研究対象とする心理学における考え方を行動主義という。

行動主義はパブロフの犬の条件反射に象徴されるような刺激ー反応の現象を学習とみなすことを前提としている。

前期の行動主義心理学とそれに引き続いて出現した新行動主義心理学に大別される。

行動主義心理学はワトソンやソーンダイクが代表格で、新行動主義心理学ではハル、ガスリー、スキナー、トールマンなどが知られている。

ヴントに代表されるそれまでの客観的に観察不能な心を研究対象とする(内観)ことに反対したのがジョン・ワトソンである。

行動主義心理学と新行動主義心理学は、行動療法 の理論的基盤となり、大きな影響を与えた。


S-R(stimulus-response)理論

行動主義は刺激ー反応、S-R(stimulus-response)理論で説明される。

行動主義では刺激という要因以外の環境からの影響や個人差というものを問題とせず、単純に刺激と反応が結びついて学習が行われると考える。

幼児がネズミを見ているときに大きな音を聞かせてネズミと恐怖の反応を結合させたワトソンの実験やソーンダイクの行った、猫が餌を手に入れるために試行錯誤の結果、紐を引くようになるという実験などがS-R理論に関連する。

このような内部要因を無視する考え方は、エンプティ・オーガニズムと呼ばれ、特に新行動主義や認知心理学の立場から批判される。


S-O-R(Stimulus-Organism-Response Theory)理論

新行動主義心理学は行動主義心理学の考えを継承しながら、その欠点を補うようにして発生してきた。

ワトソンに代表される行動主義では、個人差というものが度外視されていたために、単純なS-R理論では説明できない現象が存在した。

それに対して 、期待や動因(原因、動機)などの要素を仲介変数としたトールマン(1886-1959)、S-O-R理論を提唱したハル(1884-1952)らによって個人差を考慮する新行動主義が台頭した。

トールマンやハルはワトソンらの刺激ー反応の考え方を受け継いでいるために、行動主義の一種として数えられるが、一方では、ゲシュタルト心理学や認知心理学との関連性を指摘されることもある。


S-S理論 Sign-Significate Theory

S-S理論は、個人と環境との相互作用によって、行動が引き起こされたり、行動の変容が起きるとする理論である。

レヴィン(1890-1947)の「場の理論」では、個人の人格と環境の相互作用により行動が起きるとされる。

トールマンのサインーゲシュタルト説では、刺激がその人にとって特別な意味を持つことによって行動が発生したり、行動の変容が起きるとされる。


オペラント行動とレスポンデント行動

スキナー(1904-1990)はパブロフの犬の条件反射のような現象をレスポンデント条件付け(古典的条件づけ)、ソーンダイクの実験のような現象をオペラント条件付け(道具的条件付け)とした。

レスポンデント条件付けは、本来何の反応も引き起こさない音を聞かせるなどの中性刺激の直後に、餌などの無条件刺激を与えることで、餌を与えられたときの反応、唾液の分泌などを中性刺激のみで発生させることである。


オペラント条件付けは、結果に応じて、ある行為を行う頻度が増えたり減ったりする現象である。

猫が餌を手に入れるために紐を引くという一連の現象は、餌という結果のために、紐を引くという自発的な行為が増した、オペラント行動ということができる。

結果が無条件刺激ということはあるが、結果を引き起こすオペラント行動自体は通常、無条件刺激ではない。

スキナーはハルのように仲介変数を認めず、意識、認知などの内部的な現象も観察可能な行動の一種として捉えた。
このようなことからスキナーの考え方を徹底的行動主義という。

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