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心理学連邦

暗記術 記憶術/場所法と漢字の覚え方等

暗記術の歴史

紀元前5、6世紀のギリシャの詩人シモニデス(シニモデス)は倒壊した建物の中から、自分の記憶力を頼りに、遺体の損壊が激しい場合でもその人の身元を特定してみせた。
この事からシモニデスは場所法(後述)の元祖と考えられている。

暗記をする際の注意点

暗記術を行うには以下の点に注意すべきである。

1十分な睡眠

2適度に休憩をとる

レム睡眠(浅い眠り)を妨げられた人は記憶力が落ちるとされている。
また、睡眠や夢が記憶をより強固なものにするという説もある。

2の適度な休憩は、順行抑制や逆行抑制を防いだり、レミニセンス を妨げないようにする効果が期待できる。
無味乾燥な事柄を暗記する場合は10分程度、意味記憶では数日間の間隔をあけるとよい。


暗記という言葉は、うろ覚えという意味で使われることがあるが、このページでは色々な事柄を記憶するための技法すべてを指す。
以下、暗記術の大まかな分類を示す。


繰り返して暗記する(リハーサル)

覚えようとする事柄を繰り返し朗読したり、聞いたり、見たり、行為として行うことで覚える技法をリハーサルという。
リハーサルによって暗記される記憶には、いわゆる体で覚える記憶である手続き記憶が含まれる。

リハーサルを行うためには多くの労力と時間を費やすため、暗記する事柄が多い場合には不向きであるし、連続してリハーサルを行う場合は順行抑制と逆行抑制の影響を受けやすいと考えられる。

ただし、頭の中で追想(想起)したり、音声によって記憶する場合は、書いたり、朗読する場合と比べれば容易にリハーサルを行うことができる。


関連付けて覚える


効率よく暗記する方法の代表的なものであり、非常に多くの技法が存在する。

語呂合わせ、場所法、物語法、旅のメソッド、チャンキング(チャンク化)や、暗記したい事柄と色、形、におい、音、手触り、感情等と関連付けて暗記する方法がある。


食事や生活習慣の改善によって記憶力を高める

脳が大量にブドウ糖や酸素を消費して活動していることから、極端な栄養不良や体調不良の状態では、記憶力が弱くなることは異論の余地がないと思われる。

しかし、記憶力を高めるとされる食べ物や習慣がどれぐらい効果があるのかは必ずしもはっきりしない。

以下に記憶力を高めるとされる方法を示す。


1魚に含まれるDHAやEPAを摂取する

2甘いものを食べてブドウ糖を摂取する

3散歩などの適度な運動をする

4イチョウ葉エキスを摂取する

実際の場所や架空の場所に暗記したい事柄を当てはめて覚える方法。

片手の指に5つの事柄を当てはめる片手指法、10本の指を使う両手指法、旅のメソッドなどがある。
旅のメソッドは、現実の場所に対してスタートからゴールを定めて、その過程にいくつかの中継地点を置き、そこに暗記したいものを当てはめる。


旅のメソッドを使った歴代天皇の覚え方

箱根駅伝のコースを使って歴代の天皇陛下を暗記するなら、出発地点の千代田区大手町に神武天皇、鶴見に綏靖、戸塚に安寧と覚える。
中継地点は自分の覚えやすく印象に残るものが良い。

さらに、それぞれの天皇がその中継地点とどんな関連があるかとか、中継地点での出来事も自分で創作して覚えればより強い記憶になる(後述の物語法)。

たとえば、安寧天皇が安寧(平和、平穏)な戸塚駅で休息を取るなどである。
ただし、人物や単語などの単純なものではなく、数学の公式とか複雑な理論を当てはめても、その公式や理論自体に熟知していなければうまく暗記することができないので注意を要する。

暗記したいことをストーリ仕立てにして覚える暗記法。
物語法を使って暗記するときは、場所法を併用するとともに、現実的な場面を想定したり、なるべく楽しい、腹立たしいなどの感情を伴うものにすると効果的になる。

物語法で行われる記憶はエピソード記憶に含まれる、また、感情をともなう記憶はフラッシュバルブ記憶と呼ばれ、どちらも強い記憶である。


物語法を使った元素の番号の覚え方

元素を原子番号順に覚える場合を考えてみる。

「会社へ向かうために水素自動車に乗って移動していたところ、ヘリウム入りの浮く風船を持った人を見かける。
その人が足元を気にしているので、よく見てみるとコイン型のリチウム電池が落ちていることに気がつく。」

このような覚え方は日常の出来事と関連付ける方法を用いている。
自分にとって覚えやすいならもっと非現実的な物語でも構わない。
ただし、元素の種類はかなり多く、ひとつの物語だけですべてを覚えるのは難しいので、いくつかの物語に分けて覚えたほうがよいかもしれない。

複数の物語を使う場合は、想起するときにそれぞれの物語が、数珠繋ぎのように思い出されるようなものでなければならない。

ただし、物語法を使う場合は、後述の短期記憶における記憶範囲であるマジカルナンバーとは関係がないので、7つ前後という数にこだわる必要は無い。

チャンクとは、まとまり、グループのことで、米国の心理学者ミラーは直接記憶(短期記憶)において覚えられるチャンクは7±2であるとしている(マジカルナンバーと呼ばれる)。

197490073という数字を暗記する場合は普通に覚えようとすれば、9つの情報だが、197490073に分ければ2つのチャンクを使って暗記することができる。(ミラーのいうところのチャンクや、覚えようとする事柄が意味のある事柄なのか無意味つづりのような意味の無い事柄なのかは不明、調べたがよく分からなかった)。

チャンキングを行う際に、意味のある分類を用いれば、単なる短期記憶ではなく、意味記憶となり、多くの事柄を効率よく暗記することができる。

言い換えれば分類するということでもある。


チャンキングを使った漢字の覚え方

漢字や熟語を暗記したり、想起する際には以下のチャンクを使うと効果的である。

1同じ意味の語を使った熟語のチャンク(譬喩、詔勅、威嚇など)

2正反対か対になる語を使った熟語のチャンク(功罪、真贋、凹凸など)

3はじめの語が後の語を修飾する熟語のチャンク(珊瑚、西暦など)

4後の語が前の語の目的語や補語となっている熟語のチャンク(述懐、宣誓など)

5はじめの語が後の語を否定する熟語のチャンク(不朽、無謬など)

6主語と述語からなる熟語のチャンク(雷鳴、鷹揚など)

7当て字のチャンク(熟字訓、雪崩、仙人掌など)

8発音のチャンク(汗腺、拿捕など語が発音をそのまま表すもの)

9偏旁(偏、冠など)のチャンク

偏旁をチャンクとする場合は、漢字を分解して暗記するということである。
薔薇は植物なので草冠が使われているということを覚えておけば、薔薇という漢字全体を思い出す際の手がかりになる。
それ以外では、金銭に関わる漢字には「貝」、衣服に関する漢字では衣偏が多く使われている。

チャンクを使って漢字を暗記する場合は、意識的に上のどのチャンクに当てはまるかを考えながら覚える。
ただし、学習があまり進んでいない段階では、ひとつの漢字に複数のチャンクを割り当てると想起の際に、混乱が生じやすいので注意が必要である。

参考文献「記憶力を伸ばす技術」(暗記術全般について参考にした)
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